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【2024/05/18 17:49 】 |
[本][森博嗣]封印再度

森博嗣さんのS&Mシリーズ5作目、「封印再度」を読みました。

今回は事件よりも、犀川と萌絵の日常?の方が印象に残りました。
事件は気づいたら終わってたような感じですw
ちゃんと謎は全部解けてるんですけどね。

しかし、さすがにあのトリックはわからないよなぁ。
でも、事件の謎が必ず持っている知識の範囲内で解けるとは限らないので。


ん~、やっぱミステリーって感想書きづらいですね。
ネタばれしちゃいそうで。
というわけで、長々と書くの辞めました。

次は6作目、「幻惑の死と使途」です。
が、その前に短編集「まどろみ消去」を読みます。
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【2009/07/08 22:04 】 | | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
[本][森博嗣]詩的私的ジャック

森博嗣さんのS&Mシリーズ4作目、「詩的私的ジャック」を読みました。

密室状態の部屋で発見された女子大生の死体。
死体は下着しか身につけておらず、体にはナイフで文字上の傷が残されていました。
この猟奇的に見える殺人が、連続して発生します。

犯人はなぜ、彼女達を殺したのか?
なぜ密室を作り、なぜ服を持ち去り、なぜ体に傷をつけたのか?
そして、その犯人は誰なのか?


今回は天才的なキャラクターがあまり出てこず、更に犀川は出張で出番が少なかったので寂しく感じました。
四季をはじめ、天王寺博士や喜多と犀川のやり取りが結構好きなんですけどね。

本作で魅力に感じたのは、殺人計画の綿密さです。
もちろん、「すべてがFになる」には及びませんが、それでも素晴らしい組み立てです。
全てに意味があり、無駄がない。
まるで、それは研ぎ澄まされた数式のようでした。

読んだ人なら、なぜここで「研ぎ澄まされた」という表現を使ったのかわかると思います。
大した理由ではないですがw


次は5作目、「封印再度」です。
【2009/06/15 22:30 】 | | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
[本][森博嗣]笑わない数学者

森博嗣さんのS&Mシリーズ3作目、「笑わない数学者」を読みました。

数学者、天王寺翔蔵博士が住む三ツ星館に招待された萌絵。
犀川は天王寺博士に会うため萌絵に頼み、一緒に行くことになります。

夜、三ツ星館ではパーティが開かれ、その時天王寺博士は庭にあった大きなオリオン像を消して見せます。

次の日の朝、再び現れたオリオン像の前で死体が発見されます。
更に、別の場所で死体がもう1つ・・・。


パーティ中に行われるオリオン像消失マジックですが、僕はすぐに解いてしまいました。
しかし、これは僕が凄いわけではなく、森博嗣さんがわざと解けるようにしてあったのです。

さてさて、では、何故僕がすぐに解けて、犀川は時間がかかったのか?
その理由とオリオン像消失マジックの謎が解けた時、すぐに犯人がわかると思います。
天王寺博士の言葉の中に、ヒントはたくさんありますね。


もちろん、森博嗣小説がこれで終わるわけはありません。
最後に、更に面白い問題が出題されます。
その問題の答えを求めるためのヒントは、先程の読者が解けて犀川には解けなかった理由が若干関わっていたりします。

これ以上はネタバレになるのでやめときますw


いやー、しかし、天王寺博士の言葉、犀川の講義は実に面白かった。
本当、思考することを止められない小説ですね。
途中で読むのを止めて、その言葉について考え始めちゃったりするので読み終わるまで時間がかかりますw

森博嗣小説は、全てを理解した上でもう1度読み直したくなりますね。

次は4作目、「詩的私的ジャック」です。
【2009/05/30 01:27 】 | | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
[本][森博嗣]冷たい密室と博士たち

森博嗣さんのS&Mシリーズ2作目、「冷たい密室と博士たち」を読みました。

犀川と萌絵は、犀川の高校時代からの親友で同僚である喜多がいる研究所「極地研」で行われる実験を見学します。
実験は、マイナス20度の低温度実験室で行われ、無事に終わりました。
しかし、その夜、実験を行った男女2人の学生が密室状態の実験室で死体となって発見されます。
果たして、犯人はどのようにして殺人を行ったのか?密室を作り上げたのか?


伊坂幸太郎小説を読んでいる所為か、大切なことは繰り返し言うという考え方が染みついてしまっているようで、殺害方法は大体想像つきました。
少し露骨にも感じられたのでミスリードかと思いましたが、そうじゃなかったみたいです。
ただ、しっかりと最後までトリックを解いたわけではなく、犯人もわかりませんでした。

まぁ、「すべてがFになる」と同様に、トリックが解けたとか犯人がわかったくらいで、つまらなくなるような小説ではないですけどね。
そこが森博嗣小説のいいところの1つだと思っています。
まだ森博嗣小説は2冊目ですがw
(実はこの記事を書いてる時点で、3冊目も読み終わってるけど)

ところで、この小説の最後の方には太田忠司さんの解説が書かれているのですが、これがまた素晴らしいと思います。
「すべてがFになる」を理解するためには、数式を立て、条件を挿入し、計算をしなければならない。
そして、最後に明かされる「動機」を変数にぶち込むと解が得られるのだと。
まさにその通りですね。

文庫版解説で西澤保彦さんは、「冷たい密室と博士たち」での変数は「被害者たち」であると言っています。
あぁ、確かに、そうかもしれませんね・・・。

次は3作目、「笑わない数学者」です。
【2009/05/29 00:59 】 | | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
[本][森博嗣]すべてがFになる

森博嗣さんの1作目、「すべてがFになる」を読みました。

この本は高校時代から知っていました。
最近、大学の後輩が好きな小説家は森博嗣さんだと言っていて、思い出して読んでみました。

いやー、思い出して良かったです。
元々理系でSEをやってる私には、この世界観はかなりツボでした。

Fの意味、レッドマジックの異常の原因、犯人、その辺は簡単に想像ついたんですが、結末は予想をはるかに越えていました。

物語の結末もさることながら、人物が良かったです。
特に真賀田四季の天才に対する描画が素晴らしかったです。
凡人には絶対に辿り着けない別次元の領域に存在している感覚、それがよく伝わってきました。

この本を読む時は、常識にとらわれず、広い視野を持って読んだ方がいいと思います。


「すべてがFになる」はS&M(犀川創平&西之園萌絵)シリーズの第1作目です。
このシリーズは全部で10作品あります。
第2作目の「冷たい密室と博士たち」を読むのが楽しみです。
【2009/04/29 02:53 】 | | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
[本][水野敬也]雨の日も、晴れ男

「雨の日も、晴れ男」を読みました。

水野敬也さんの本は、「夢をかなえるゾウ」と「ウケる技術」に次いで3冊目です。
「LOVE理論」も持っているのですが、まだ読んでません。

最初は電車で読んでたんですが、笑いがこらえられませんでしたw
このままでは変な人になってしまうと思い、諦めて家で読みました。

2人の幼い神が、サラリーマンのアレックスに悪戯をするという内容です。
最初は「時計が止まる」程度でしたが、どんどんエスカレートしていきます。
最終的にはかなり悲惨な悪戯に。
しかし、ポジティブなアレックスはめげずにこれらの悪戯に立ち向かっていきます。

アレックスは何故、神が起こしたあらゆる不運を乗り越えられたのでしょうか?
その答えは最後に2人の幼い神が見つけ、教えてくれます。

個人的にはかなりお勧めです。
234ページと短く、読みやすい文章なので、2~3時間程度で読めちゃうと思います。

ただし、「バッドラック」を再構築した内容なので、すでに読んでいる人は注意して下さい。
【2009/02/10 00:17 】 | | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
[本]I LOVE YOU

「I LOVE YOU」は恋愛アンソロジー小説です。
恋愛小説は初めて読みます。
以下の6話が収録されています。

・「透明ポーラベア」 伊坂幸太郎
これが読みたくて買いました。
転勤で遠距離恋愛をすることになったカップルが、動物園で彼氏の方の姉貴の元彼に出会った話です。
50ページないにも関わらず、伊坂幸太郎さんらしい作品でした。
恋愛小説っぽくない感じはしましたが、やっぱりさすがで、良い作品だと思います。

・「魔法のボタン」 石田衣良
失恋した男が幼馴染の女の子に慰めてもらう話です。
くさい感じで恋愛小説っぽくて良かったです。

・「卒業写真」 市川拓司
スターバックスで10年ぶりぐらいに中学時代の同級生に出会った話です。
最初の方でオチが読めて、特にサプライズもなく、そのまま終わりました。
普通でした。

・「百瀬、こっちを向いて」 中田永一
もてない男が高校で三角関係に巻き込まれていく話です。
一番好きな話でした。
中田永一さんの他の小説も読みたいなと思ったんですが、そんなありませんでした。
今後に期待です。

・「突き抜けろ」 中村航
付き合い方のルールを決めたカップルの話です。
彼氏が年上の同級生と仲良くなり、刺激を受けていろいろ考えるようになります。
結果的にどういう方向に進むかは、タイトルですぐにわかりますね。
方向はわかっていても、楽しめる作品でした。

・「Sidewalk Talk」 本田孝好
離婚することにした夫婦が最後に店で食事をする話です。
ちょっとだけ男にいらつきましたw
終わりはすっきりしていて良かったです。


文章の途中で括弧を使って補足をするのって、あまり好きじゃないです。
せっかく物語に入り込んでいるのに、現実に引き戻される感じがします。
あまり気にならない使い方の場合もあるんですが、多用されると気持ちが冷めちゃいますね。
括弧なしでもわかるように、上手く文章に溶け込ませて欲しいです。
【2009/02/06 00:39 】 | | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
[本][伊坂幸太郎]魔王

「魔王」は伊坂幸太郎さんの小説です。
「魔王」と「呼吸」の2話が収録されています。

「魔王」では、念じた言葉を相手に言わせることができる能力に気づいた安藤がその能力を使い、社会の大きな流れに立ち向かっていきます。
一方、「呼吸」では、安藤の弟である潤也が、安藤とは違ったやり方で立ち向かっていきます。

読んでまず最初に驚いたのは、話が日本の現状にそっくりだったことです。
「魔王」が最初に出版されたのは2004年12月で、「呼吸は」2005年7月です。
そのはずなのに、まるで最近書かれたのではないか?と思うほどそっくりです。

この小説では最後まで読んでも明かされない謎や疑問がいくつかあります。
なので、すっきりしない後味を感じた人は多いのではないでしょうか?
しかし、私はそれがまた好きなところでもあります。

同じものを見た時に、感じ方、考え方は人それぞれです。
そして、それらは違っていることが正しいのだと思います。

しかし、テレビやインターネット等で得られる情報に、何も考えずに影響されているだけでは違うはずのものが同じになってしまいます。

「考えろ考えろ、マクガイバー」

だから、謎や疑問、何が正しいことなのか、それは読者それぞれが考えるものなのだと思います。

「でたらめでもいいから、自分の考えを信じて、対決をしていけば、そうすりゃ、世界が変わる」

考えて、勇気を持って行動できた時、世界は変わる。
私もそう思います。


続編である「モダンタイムス」を読むのが楽しみです。
【2009/01/31 17:44 】 | | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
[本][伊坂幸太郎]死神の精度

「死神の精度」は伊坂幸太郎さんの短編小説集です。

主人公の千葉は死神です。
千葉は1週間、ターゲットの調査を行い「死」を実行するかどうか決めます。
そして、可と判断された場合、8日目に「死」は実行されます。

そんな死神、千葉が6人のターゲットと出会った話が1つずつ短編となっています。
冴えないOL、硬派なやくざ、夫が死んだ夫人、恋をしている若者、人を殺した若者、千葉を人ではないと見破った老女。
性格もバラバラなら、展開される物語もバラバラです。
どの物語にも人生にまつわる謎があり、謎を解きながら読み進めていくのが面白いです。

千葉は死神の視点から人間を客観的に見て、人間の欲深さ、浅はかさ、矛盾点等を疑問に思っています。
それは、人間が普段気にしていないようなものばかりです。
しかし、その疑問から浮かぶ質問は、様々な事柄や死についての本質をついていると思います。
そして、死神として人間に近いけれど少しずれた感覚を持っていることが、物語にリアリティを持たせているように感じました。

短編同士も少しだけ繋がっていて、相変わらず上手い構成になっています。
また、「重力ピエロ」の春が出てきていたりしました。
【2009/01/24 01:30 】 | | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
[本][伊坂幸太郎]グラスホッパー

「グラスホッパー」は伊坂幸太郎さんの小説です。
バッタですね。
この小説は、鈴木、鯨、蝉の3人が語り手で、それぞれの視点で順番に物語が進んでいきます。

鈴木は元教師で、殺された妻の復讐を果たすために「フロイライン」という会社に就職します。
フロイラインはまともな会社ではなく、薬物や臓器売買等を行っています。
妻の復讐のためとはいえ、関係のない人々に危害が及ぶことに罪悪感を感じながらも、鈴木はチャンスを待って働いています。

鯨と蝉は殺し屋です。
鯨は自殺専門の殺し屋で、自分の手で人を殺すことはしません。
蝉はナイフ使いの殺し屋で、老若男女容赦なく、仕事だから、と平然に人を殺します。

この3人が、「押し屋」と呼ばれる殺し屋を追い始めます。

3人はそれぞれ、何かに大きな影響を受けています。

鈴木は亡くなった妻の言葉。
鯨は愛読書「罪と罰」。
蝉はとある映画としじみ。

これらはもちろん物語にも大きな影響を与えていくことになります。
いつものサプライズ要素は少ないものの、何がどう影響して物語を作り上げているのか、そういった巧妙さは相変わらず上手いなと思いました。
【2009/01/19 22:27 】 | | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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