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「魔王」は伊坂幸太郎さんの小説です。 「魔王」と「呼吸」の2話が収録されています。 「魔王」では、念じた言葉を相手に言わせることができる能力に気づいた安藤がその能力を使い、社会の大きな流れに立ち向かっていきます。 一方、「呼吸」では、安藤の弟である潤也が、安藤とは違ったやり方で立ち向かっていきます。 読んでまず最初に驚いたのは、話が日本の現状にそっくりだったことです。 「魔王」が最初に出版されたのは2004年12月で、「呼吸は」2005年7月です。 そのはずなのに、まるで最近書かれたのではないか?と思うほどそっくりです。 この小説では最後まで読んでも明かされない謎や疑問がいくつかあります。 なので、すっきりしない後味を感じた人は多いのではないでしょうか? しかし、私はそれがまた好きなところでもあります。 同じものを見た時に、感じ方、考え方は人それぞれです。 そして、それらは違っていることが正しいのだと思います。 しかし、テレビやインターネット等で得られる情報に、何も考えずに影響されているだけでは違うはずのものが同じになってしまいます。 「考えろ考えろ、マクガイバー」 だから、謎や疑問、何が正しいことなのか、それは読者それぞれが考えるものなのだと思います。 「でたらめでもいいから、自分の考えを信じて、対決をしていけば、そうすりゃ、世界が変わる」 考えて、勇気を持って行動できた時、世界は変わる。 私もそう思います。 続編である「モダンタイムス」を読むのが楽しみです。 PR |
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