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森博嗣さんのS&Mシリーズ2作目、「冷たい密室と博士たち」を読みました。 犀川と萌絵は、犀川の高校時代からの親友で同僚である喜多がいる研究所「極地研」で行われる実験を見学します。 実験は、マイナス20度の低温度実験室で行われ、無事に終わりました。 しかし、その夜、実験を行った男女2人の学生が密室状態の実験室で死体となって発見されます。 果たして、犯人はどのようにして殺人を行ったのか?密室を作り上げたのか? 伊坂幸太郎小説を読んでいる所為か、大切なことは繰り返し言うという考え方が染みついてしまっているようで、殺害方法は大体想像つきました。 少し露骨にも感じられたのでミスリードかと思いましたが、そうじゃなかったみたいです。 ただ、しっかりと最後までトリックを解いたわけではなく、犯人もわかりませんでした。 まぁ、「すべてがFになる」と同様に、トリックが解けたとか犯人がわかったくらいで、つまらなくなるような小説ではないですけどね。 そこが森博嗣小説のいいところの1つだと思っています。 まだ森博嗣小説は2冊目ですがw (実はこの記事を書いてる時点で、3冊目も読み終わってるけど) ところで、この小説の最後の方には太田忠司さんの解説が書かれているのですが、これがまた素晴らしいと思います。 「すべてがFになる」を理解するためには、数式を立て、条件を挿入し、計算をしなければならない。 そして、最後に明かされる「動機」を変数にぶち込むと解が得られるのだと。 まさにその通りですね。 文庫版解説で西澤保彦さんは、「冷たい密室と博士たち」での変数は「被害者たち」であると言っています。 あぁ、確かに、そうかもしれませんね・・・。 次は3作目、「笑わない数学者」です。 PR |
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